背景プロフィール

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2017年より甲浦湾の磯焼けが深刻化し、海の森は枯れ果てつつありましたが漁業者の「豊かな海を取り戻す」の一言から藻場再生プロジェクトはスタートしました。

海の森を取り戻す

磯焼けの深刻化で海中は大きく変化した。浅瀬の藻場はウニやブダイなどが増え減少した。

ウニによる食害

2018年2月

藻食魚による食害

2018年3月

磯焼け以前の甲浦湾の藻場

海洋資源保全協議会の発足

海洋資源保全協議会が漁業者、ダイビングショップ、漁業協同組合、自治体で共同設立し活動開始。県漁連より専門家を派遣してもらい甲浦湾周辺のモニタリング調査を開始。調査では周辺海域の磯焼けは随所に見られ深刻な状況であると提言された

ダイバーによるウニ駆除

2019年2月

漁業者による藻食魚駆除

2019年5月

再生事業スキーム

藻場再生

2年に渡り繰り返し再生事業を続けた結果、磯焼け以前より青々しい海藻の森が見事に復活。

再生された藻場の様子

プロジェクト課題

スタートは貝類を増やすためにと進めてきたが、ゴールとしていた目的の海藻類(アントクメやヒロメなど)はほとんど再生されなかった。
原因はこの海域の高水温化であろうと推測される。専門家の見解で高水温耐性のある海藻を増やし他の活用法を探ってみてはと意見があっ

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事業持続化

事業経費は国の補助金により賄われており補助金事業が終了すると事業の継続は難しくなる。
他の補助金や寄付金などを募る方法もあるが、結局他力本願ではいつかは破綻し持続困難となりうる


関心度

地域の関心度

最近では地球温暖化対策についての関心度は大変高まりつつあるが海を観察すると人工ゴミは増え続けており数字と反比例している感は拭えない。
海へ出向く環境整備をもっと行う必要がある

アントクメ3

経済効果の創出

健康食品ブームの高まりで海藻需要は伸びる可能性があるが、それは特定種目(主に食用などで研究されている種)に限られている。
残念なことにその多くは北日本や瀬戸内海など海藻類が多く育まれる地域で産出され四国太平洋ではそのニーズが少ない